医療ソーシャルワーカー(MSW)ってどんな仕事?現職員が解説!

ソーシャルワーク



社会的な問題を抱える方に寄り添って支援するソーシャルワーカーの中でも、病院で活躍するソーシャルワーカーのことを医療ソーシャルワーカー(MSW)と呼ばれているわ。


これからMSWになりたい人に向けて、病院や地域でどのような役割を担っているのか、どんな業務内容なのか。はたまたどんな人がこの仕事に向いているか

現在急性期病院でソーシャルワーカーとして働いているオカマが

できるだけ分かりやすく簡単に説明するわね!

医療ソーシャルワーカー(MSW)とは?

まず、MSWってどんな仕事してるのよ!

って方に向けて業務内容や院内や地域社会での役割を説明するわね。

院内での役割


病院に入院してくる患者さんたちは治療が順調に進んでスムーズに退院できる人もいれば、入院によってベッド上で過ごすことが多くなってしまうことで体力や筋力の低下で歩けなくなってしまったり、カーテンに囲われた部屋で刺激のない入院生活となってしまうことで認知機能が低下してしまうことがあってスムーズに退院できない方がいるの。

そんな患者さんや家族とこれからの生活の相談しながら自宅で介護サービスを使えるように社会資源を案内したりつなげたりするの。

どうしても自宅への退院が難しい場合は施設や長期的に入院できる病院を一緒に探す手伝いをすることになるわね。



あと、お金の心配で相談を受けることも多いわ。

入院する前から金銭的にギリギリの生活をしていて入院費用を支払う余裕が無いといった相談や、高額療養費制度について話を聞きたいって患者さんは多いわね。


病院としても入院費用を取りっぱぐれることになると経営が難しくなってしまうから、MSWが患者さんに適切なお金に関する制度を案内して、しっかりとお金を支払ってもらえるように手伝うといった役割を担っているの。

地域社会での役割

入院まえに自宅で介護サービスを利用していたり、生活保護を受給している患者さんにはすでに地域の他職種の担当者がついていることがあるの。
地域の他職種にとっては入院することになると病院での状況がわからなくて色々と心配をしているのよね。

だから病院での本人の様子や家族の希望を地域の他職種とも共有して、今後の生活のことをチームで一緒に支援していくことになるの。

例えば入院に伴って身体の機能が低下したら本人の能力に合わせた介護サービスの量を判断して、退院後にサービスを利用できるようにケアマネと相談してサービス量を増やすとか。

基本的にほとんどの病院がずっと入院できない仕組みになっているから、スムーズに社会復帰できるように退院支援を行うのが院内・地域ともに大きな役割になっているわね。

医療ソーシャルワーカーに向いている人・向いていない人

MSWに向いている人

  • 人と関わることが好き

MSWのほとんどの業務で他人と話をしていくの。患者さんや家族、院内外の他職種と常に連携をとりながら仕事を進めていくことになるから、人とコミュニケーションを取ることが得意な人は本当に働きやすいと思うわよ。

  • 他人に興味を持てる

患者さんや家族を支援していくなかで必ず必要になるのは
「どんな生活をしていたんだろう?これからどんな生活をしていきたいんだろう」
とクライエントに興味を持つことだと思うの。

だから普段の生活の中でも他人のこを考えられる人や相手の気持ちを思いやれる人はMSWに向いていると思うわ。

MSWに向いていない人

  • 他人にあまり興味が持てない
  • 一人で黙々と仕事をしたい

上記に当てはまる人は実際に働いてみたらもしかしたら
「なんか違うかも」とか「ちょっと大変…」と思うかもしれないわ。


でも何事もやってみないと分からないから実習とかで様子を見てみるのもひとつの手よね!

医療ソーシャルワーカーになるために必要な資格やスキル

MSWに必要な資格やスキルのお話をするわね。

必要な資格

MSWになるために法的に義務付けられている資格はないの。

でもほとんどの病院の採用要件として「社会福祉士」もしくは精神科病院の場合は「精神保健福祉士」の資格を持っていることが条件となっているわ。


医療報酬で社会福祉士や精神保健福祉士が算定できる項目があるから、資格を持っている人の方が病院の収益を上げられるの。

だから病院側としてはできるだけ資格を持っている人を採用したいわけ。


じゃあ新卒採用はないの?
と思う人もいると思うけど、よく探すと新卒採用の求人もあるわよ!

卒業に合わせて絶対に資格を取得してきなさいって形の採用形態ね。


みんなが一番気になるところは資格が取得できなかった場合は内定取消しになるのかってとこだと思うけど、うちの病院は取り消しにならないわね(笑)
入職後もソーシャルワーカーとして勤務させてもらえるわ。


でもこれは病院によって対応が違うと思うし、病院によっては医療連携室(医療事務の分野)への配属となってソーシャルワーカーではない業務をすることになる、なんて話も聞いたことがあるから気になることは就職説明会や採用面接で聞いてみるのもいいと思うわ。


でも結局入職後に資格取得は求められるし、プレッシャーも結構かけられるわよ(笑)




あとは別の分野でソーシャルワーカーとして活躍されている方でMSW未経験の方も、病院のしくみや病気のことを少し覚える必要があると思うけれど、相談業務の実績があれば全然採用してもらえると思うわ。

実際に私の職場にも別の分野でソーシャルワーカーをしていた方、医療系の他職種からソーシャルワーカーになった方がいるわね。

まとめ

実際に病院でMSWをしているオカマがMSWになりたい方や気になる方に向けて解説しましたがいかがだったでしょうか?MSWのことに少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいわ!


分からなかったことや、もっと気になる方がいたら連絡フォームからメッセージをいただければ可能な限りお返事するわよ。



少しでもあなたの役に立てたら嬉しいわ!

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